猫ちゃん・わんちゃんの目の病気②
結膜炎
目の病気の中で、一番多いと言われている「結膜炎」。
白目の表面と、まぶたの裏側を覆う透明の粘膜の事を「結膜」といいます。
この「結膜」が炎症を起こすことを「結膜炎」と言います。
<症状>
一番多い症状では白目が充血して赤くなります。他にも、まぶたの周りが赤く腫れたり、
涙や目ヤニが増えたりもします。
<原因>
結膜炎の炎症には様々な原因があります。
目の周りに生えている毛や異物やほこりが眼球を刺激することが原因になったり、
アレルギー、細菌や真菌(カビ)、寄生虫が原因の場合などがあり、原因は複数あります。
<病院での治療>
結膜炎の原因にもよりますが、主に、抗生剤や抗炎症剤の点眼治療や内服薬の治療になります。
流涙症(りゅうるいしょう)
流涙症とは、涙の産生量と排出量のバランスが崩れて、常に涙が出ていて、目から涙が溢れている症状のことを言います。
<症状>
目の周りが常に涙で濡れていて、目頭あたりが赤茶っぽく「涙やけ」します。ネバネバした目ヤニが出ることもあります。また、溢れた涙によって、皮膚の炎症や、細菌感染が発症する場合もあります。
<原因>
異物や逆まつげなどの目の刺激によって、涙の産生量が異常に多かったり(過剰分泌)
鼻炎や副鼻腔炎などが原因で、目と鼻を繋いでいる「鼻涙管」が詰まってしまい、
涙がうまく排出されず、目頭辺りに涙が溜まることで流涙症を引き起こす場合もあります。
<病院での治療>
異物などが原因の場合、異物の除去などの処置をしてから、点眼治療をします。
鼻炎などの基礎疾患が原因の場合は、鼻炎など基礎疾患の治療が優先して行われます。
鼻涙管が詰まっている場合、鼻涙管の洗浄をして涙の流れを改善します。
乾性結膜炎(ドライアイ)
乾性結膜炎とは、涙の量が減少して目の表面が乾いてしまう、いわゆる「ドライアイ」のことです
涙が減少することにより、結膜や角膜の慢性的な炎症が起こります。
<症状>
まず、ネバネバした黄緑色っぽい目ヤニが出ます。目ヤニが固まってしまい目が開けられない場合もあります。そして、目が充血して白目が赤くなっていたり、目が痙攣(けいれん)していたりします。
<原因>
先天性の場合もありますが、主に「自己免疫疾患」といわれる、免疫異常が原因で、
涙液の分泌量が低下してしまう場合が多いです。この他、加齢や外傷などが原因で
涙腺機能が低下してしまう場合もあります。
<病院での治療>
原因にもよりますが、免疫抑制剤の入った目薬での点眼治療で改善することが多いです。
しかし、点眼を止めてしまうと再発することが多い病気です。
白内障
白内障は水晶体が徐々に白く濁っていく病気です。ほとんどの場合、完治するということはありません。進行が進むと視力を失ってしまいます。
<症状>
初期で軽度の白内障の場合、うっすらと目のレンズ部分が濁っている感じがしたり、白い点のような物が出来ている程度ですが、症状が進むにつれ、レンズの色がはっきりと、白く濁っているのが分かるようになります。
進行がすすむにつれ、視力も低下していきます。片方のみ白内障になっているのなら、もう片方で視力をある程度は補えますが、両目が白内障になる子もいます。
両目が白内障の場合、視界がぼんやりとしか見えないため、壁や物にぶつかったり、段差で転んだりすることも多くなります。
<原因>
白内障の原因にはいくつかあります。
遺伝的な原因や代謝に問題があったりすると、若い年齢でも発症します。また、糖尿病が原因の場合もあります。一番多い原因は加齢が原因の白内障です。
マロンも片目が白内障になりました。失明までは行っていませんが、視力低下はしています。幸い、もう片方は薄らと濁りはあるものの、普通に見えています。でも、片方が白内障というのもあり、視野が狭くなっているのか、時々、壁に顔をぶつけてしまうことがあります。ぶつける側は大体、白内障になってしまっている左側です。
<病院での治療>
白内障には症状を改善させる治療はありません。
完治は出来ませんが、進行を抑える点眼治療があります。内服薬やサプリメントも処方される場合もあります。
また、眼科専門の獣医さんによる外科手術もありますが、手術をしても回復が見込めない場合や、
外科手術は全身麻酔になるため、高齢の場合はリスクが生じます。
白内障おいて、大切なのは早期発見です。高齢だからといって放っておかずに、日頃から目の様子や行動を観察して、少しでもおかしいと思うことがあれば、一度、動物病院で診察してもらいましょう。
緑内障
緑内障は眼圧が上昇して視神経に影響が出てしまう病気です。
白内障と同様に、進行性で、完治するということは無い怖い病気です。
進行が進むと失明してしまいます。緑内障には、慢性的なものと、急性なものがあります。
<症状>
初期の場合、眼圧が上昇しても、自覚がほとんど無いため、いつもと変わらず元気にしている事が多いです。飼い主さんも気づかないため、症状が進行していきます。
やがて、目に違和感や痛みが出てきて、目をショボショボさせたり、充血して目が赤くなってきます。
この他、目が閉じ気味になったり、目が濁ってきたりもします。
眼圧が高い状態が続いてしまうと、短期間で失明してしまったり、「牛眼」といって、眼球が大きくなることもあります。
<原因>
緑内障には、遺伝的な関与があるとされている「原発性緑内障」と、他の疾患が引き金で発症してしまう「続発性緑内障」があります。
続発性緑内障で考えられる疾患は、「白内障」「網膜剥離」「ぶどう膜炎」「水晶体脱臼」「眼内腫瘍」などが考えられます。
<病院での治療>
緑内障は、残念ながら完治することは無い病気です。
眼圧を下げるための点眼薬や内服薬、眼圧降下剤の点滴などがあります。
まとめ
生活する上で、視力というものは、とても大切なものです。目はとてもデリケートなので普段からの予防やお手入れはとても大切です。
目ヤニが出ていたり、目元の被毛が固まっていたら濡らしたコットンなどで優しく拭き取ってあげましょう。
そして、何よりも普段から愛猫・愛犬の観察をして、少しでも「変だな?」って思ったら
一度、動物病院を受診してみましょう。決して、自己診断はしないようにしましょう。
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